軽量でなるべく安く、そしてスノーバスケットが付けれるトレッキングポールを求めて、調べに調べついにたどり着いたのが今回紹介するローカスギアのCP3。激安ではないですが軽量性、扱いやすさ、汎用性の高さを考えると非常にコスパの良い、バランスのとれたトレッキングポールだと思います。約2年季節問わず酷使してきたので、その使用感をお伝えします!
CP3がおすすめの人
- 軽量なトレッキングポールがほしい。
- 積雪期にも使いたい。
- カーボン素材がいいけど、なるべく安く済ませたい。
- 日本のメーカーが良い。
- テントやタープのポールとして使いたい。
LOCUS GEAR(ローカスギアについて)
日本のガレージブランドで、ワンポールテントのKhufu(クフ)などが有名です。軽量で剛性に優れた素材を用いたテントやタープを中心に展開しており、国内外問わず人気のULメーカーです。
“CP3″の商品概要
商品名 | Carbon Fiber Trekking Pole “CP3” |
収納タイプ | 伸縮タイプ |
長さ | 65cm~135cm |
重さ | 155 g/1本(バスケット:9gとキャップ:10gは含まず) |
シャフトのロック方式 | フリップ・ロック式 |
素材 | 100% カーボン・ファイバー |
付属品 | 3Dバスケット、ラバーキャップ |
価格 | ¥9,000(1本)、¥18,000(2本) |
良いところ
100%カーボン素材で軽量&頑丈
シャフト部分は100%カーボン素材を使用しているため、非常に軽量で頑丈です。
アルミ製のものと持ち比べてみると明らかに軽さを感じます。どんなに疲れていてもトレッキングポールの重さが苦痛に感じたことはありません。
今まで岩にぶつけたり、木の隙間に挟まって抜けなくなったり、アイゼンの裏についた雪玉を崩すのにガンガン当てて使用したりしていますが、折れずに頑張ってくれています。
ちなみに、伸縮タイプではなく折畳みタイプで検索するともっと軽量のものもありますが、長さが調整できない、スノーバスケットが対応していないなどのデメリットがあったりします。CP3の機能、操作性を持って1本155gは他にないと思います。
価格が安い
CP3は2本で1万8000円(2025年現在)。アルミ素材であれば安価なものはたくさんありますが、カーボン素材だとほとんどの商品が2万を超える価格帯だと思います。この価格は最安ではないでしょうか。
フリップ・ロック式でシャフトの長さ調整が簡単
フリックロック式のため、レバーをパチンと閉めるだけで固定することができます。オーバーグローブをしたままでも容易に操作できるので、厳冬期には特に重宝します。
また、スクリューロック式のように接続部分に雪や氷が入りこむことはないため、凍りついて調整ができなくなるといった心配がありません。
レバーによる締めつけ強度は、透明のねじの部分を指で回すことで調整することができます。気温の変化等の影響でゆるんだりする可能性もあるため、体重をかけた時にシャフトがスリップしないかは事前に確認しておきましょう。
専用のスノーバスケット(別売り)が付けれる
通常のバスケットではふかふかの雪で使用した時、スーッと雪の中に入っていってしまい体を支えてくれません。しかしスノーバスケットを付けることで雪に対する抵抗力が働き、しっかりと浮力を確保することができます。
CP3のスノーバスケットは直径10㎝で、収納時やや邪魔ではありますがその分浮力が十分にあります。その上、重さも30gと軽く負担になりません。また、価格も1個350円と安いです。
意外とスノーバスケットに対応していないトレッキングポールも多いため、スノーバスケットを付けれるか否かは、積雪期に登山をする方にとって重要なポイントかと思います。
ワンポールテントのポールとして使用可能
最大長が135cmあり、ワンポールテントの「クフ」に対応できるように作られています。65cm~135cmと調整可能なので、他の製品でも使えます。
トレッキングポールでテントが張れれば大幅に荷物を減らせるため、軽量化の貢献度が高いです。
悪いところ
過剰な衝撃を受けた時に致命的
カーボン素材の特性上、過剰な衝撃が加わった場合ポキッと折れてしまう特性があります。
通常使用では問題ないですが、溝に挟まって引き抜く時に横方向に力が加わったり、置いてあるトレッキングポールを踏んでしまったりなど横からの強烈な衝撃が加わった時に、アルミ素材では曲がる程度ですが、カーボン素材だと折れてしまうのです。
曲がっただけならまだ使えますが、折れてしまっては荷物になるだけですので、この辺は丁寧に使用する必要があります。
ものによってはパーツが壊れやすい
ロックパーツ
購入当初、登山中に何度もシャフトがスリップするので、締め強度の調整ネジを強く締めてレバーを閉じたら、プラスチックパーツが割れてしまいました。パーツを変えてからは、シャフトがスリップすることもないので、最初についていたパーツが不良品だったのかもしれません。
※ロックパーツ(Lock parts for CP3)は100円で購入可能で、自分で簡単に交換することができますので、不良品に当たった場合は残念ですが、追加で購入しましょう。
ストラップ
個人的には無駄がなく軽量で気に入っているのですが、見ての通りペラペラで頼りない感じです。ストラップがちぎれたという人もいたので、他のメーカーと比べると耐久性的は高くないのかなと思います。
また、クッション等も付いていないので着け心地は正直よくないです。特に疲れてきて体重をかけるときなんかには素肌に食い込んできます。
構造は至ってシンプル。下の紐を引っ張れば輪っかが小さくなり、輪っかの下部分を引っ張れば輪っかが大きくなります。サイズ調整は簡単にできるので便利。
まとめ
良かった点
- 100%カーボン素材で軽量&頑丈
- 価格が安い
- フリップロック式で長さ調整が簡単
- スノーバスケットを付けられる
- ワンポールテントのポールとして使える
悪かった点
- 過剰な衝撃を受けた時に致命的
- ものによってはパーツが壊れやすい
あとがき
CP3は軽量で頑丈、価格もそこそこ安く、積雪期まで使えるオールマイティなトレッキングポールです。それに黒いカーボンボディがかっこいい! LOCUS GEARのロゴもかっこいい!モノを大事に長く使う上で、見た目が気に入るかどうかも重要ですよね。妥協せずいろいろ探した結果、私のすべての欲望を満たしたトレッキングポールはCP3だ!という結論に達しました。
今もまだまだ現役で、登山の相棒としてとても気に入っています。皆様も良き相棒に出会えますように。この記事が参考になれば幸いです。
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