【四阿山(あずまやさん)】厳冬期日帰り 樹氷に囲まれて歩く幻想的な百名山

登山

今回は長野県の四阿山(あずまやさん)に行ってきました。天気に恵まれず山頂からの景色は拝めませんでしたが、真っ白な高原歩きや、白樺の樹林帯、樹氷など、たくさんの魅力的がある山でした。危険個所はなく、コースタイムは夏山で5時間半なので、全くの雪山初心者でなければ楽しめると思います。埼玉からは車で2時間半ほどで行けます!

四阿山(あずまやさん)てどんな山?

長野県と群馬県にまたがる山で、日本百名山の1つです。標高は2354m

四阿山と書いて「あずまやさん」と読みます。山容があずまやの屋根に似ているからというのが、名前の由来となっているようです。地域によっては、吾妻山・吾嬬山(あがつまやま)などとも呼ばれています。

積雪期でも危険個所はないので、スノーシューやワカンを履いてスノーハイクを楽しむ人が多いです。コースタイムは夏山で5時間半なので、そこそこ体力があり、ちょっとでも雪山を歩いたことがある人なら楽しく登れると思います。

登山口までの行き方

関越自動車道▶上信越自動車道(出口:上田菅平IC)

  • 埼玉からは車で2時間半
  • 上田菅平IC降りてから30~40分
  • 駐車場手前15分地点から積雪多め。路面凍結注意(スタットレス必須です)

駐車場(あずまや高原ホテル前登山口)

料金無料
台数40台ほど
トイレなし
電波あり

登山口のすぐ横の路肩に15台ほど停められます。少し手前に広い駐車スペースがあり、30台ほど停められそうでした。

トイレ、コンビニ情報

駐車場にもルート上にもトイレはありません。ICを降りた後コンビニが2つあるので、そこで済ませておきましょう。

コンビニは、上田菅平ICを降りて5分ほどでローソンがあります。その先にセブンイレブンがあり、そこが最終のコンビニとなります。

登山ルート

あずまや高原ホテル前登山口 1:30▶ 里宮 1:40▶ 四阿山山頂 1:20▶ 里宮 1:10▶ あずまや高原ホテル前登山口 (5時間40分)

総コースタイム:5時間40分(YAMAP)※夏山のコースタイム
距離:10.5㎞
のぼり:904m
くだり:904m

△山行記録△

路面の状況

菅平高原線(182号線)

7:00 菅平高原線は冬期間全面通行止めとなっていますが、登山口は通行止めの手前で曲がるので問題ありません。ここまでほとんど雪は積もっていませんでしたが、ここからは雪深くなってきます。

スタットレスであれば前輪駆動で問題なく行けます。(下山後13時頃には除雪がされていました)

駐車場

路肩の駐車場
手前の広い駐車場。1台だけ停まってました。

7:15 あずまや高原ホテル前登山口の駐車場到着。

日曜日ですが、天気が悪いためか停まっていたのは5台ほど。

駐車場は、広いところと路肩の2カ所あります。合わせて40台ほど。
※あずまや高原ホテルは現在閉館しています。

登山開始!

あずあまや高原ホテル前登山口

7:20 登山開始です。駐車場のすぐ横が登山口です。

ロープウェイなどに乗らずに登り始めることができるので、お財布にも優しく気軽に行けますね。

登山口に登山届のBOXがあります。事前に出してない人はここで提出していきましょう。

柵の脇から入っていきます。

分岐

登山口から30分ほどで、地図通りの道(左)と高原への道(真っすぐ)の分岐があります。

高原へ行く道はトレースがありましたが、左の道にはなかったのでそちらに行ってみました。

本当にしばらく人が通っていないようでした。笹をかき分けて歩いていきます。

柵の脇を通って、左から高原に出て登って行くと、看板が見えてきます。

根子岳、四阿山の案内図があります。

看板通りまっすぐ進みます。

並木道の真ん中を歩いていきましたが、先行者は高原の方を歩いているようです。

まっさらな雪の上に自分でトレースを付けていくのはワクワクします。

横切るトレースあり

サビサビですが、四阿山と高原の看板です。

横切るトレースがあったので、ここからは並木道の左側に出て、トレースに沿って進みました。

トレースがなくても、並木に沿って歩いていけば迷うことはありません。

分岐

菅平牧場ルートへの分岐です。左に行くと菅平牧場に行けます。

地図上では破線ということもあり、ここを通っている人はいないようです。

里宮到着

里宮

9:00 分岐のすぐあと鳥居が見えます。里宮に到着です。

結構歩いたかなと思ったけど、まだまだ半分いかないくらいです。

しかも、ここからだんだん斜度がキツくなっていきます。

氷に覆われた木々が美しい。

ひたすら木々の間を登って行きます。

8合目

10:00 8合目と書かれた石が現れました。

まだ8合目なのか、もう8合目なのか。

YAMAPを見るとまだ結構ありそうです。

稜線と樹氷の道

8合目から少し歩くと景色が変わってきてまた楽しくなってきます。

真っ白な世界でなんだか異世界のようです。

少しだけ下界の景色が見えました。

木もスノーモンスターぽくて迫力があります。

根子岳と四阿山との分岐

10:45 分岐。四阿山山頂まであと0.7㎞

あとはもう平坦かなと思いきや。最後の登りが待ってます。

アイゼンのみだと踏み抜きや雪深いところで体力が奪われ、かなりきつい。

沼渡珠つけずにアンイシュワルダに挑むくらいきつい。

私以外はスノーシューかワカンを履いている感じでした。うらやましい。

ワカンを持ってこなかったことが悔やまれる…。

山頂!視界のすべてが真っ白。即下山。

四阿山山頂
山頂からの景色(真っ白)

11:00 四阿山登頂。

本当なら北アルプスや根子岳、浅間山を見渡すことできます。

今回は残念でしたが、そういう日もありますよね。

しかし居座る理由もないので即下山です。

【休憩ポイントについて】
山頂は風が抜けてあまり広くもないので、景色が良くても、ご飯を食べたりゆっくり休憩するのには向いていないと思います。

手前の樹林帯では広くなっているところも多いので、少し下山してから、風を凌げる場所を探して休憩しましょう。

下山時は高原を通って帰ってきました。

何人も通ってきているはずですが、所々トレースが消えていました。

目印もないので、ホワイトアウトしたら怖いなーと思いながら歩きました。

12:45 駐車場到着。

今回の服装について(-10~-15℃)

登り始め

今回1度も脱ぎ着せずに歩き通すことができました。

レイアリングがうまくいったので記録に残しておきます。

天気:曇りのち雪
気温:10~15℃

風:弱め

【上半身】
・ミレーのあみあみ
・STATICのALL ELEVATION
・STATICのADRIFT CREW
・atelierBluebottleのアルファウールジャケット

【下半身】
・山と道のアルファタイツ
・山と道のDW5ポケットパンツ
・ノースフェイスのレインウェア

登り始めは暑いくらいだったので、ジャケットのベンチレーションを全開にして、袖は肘上までまくり上げて、なんとか脱がずに行けました。

標高が上がると-15℃まで下がってきましたが、ベンチレーションを閉め、袖も下げることで、保温性も十分でした。

あとがき

四阿山は樹氷や白樺、大雪原などとても美しく胸熱でした。

天気は良くなかったけど逆に幻想的な景色にも出会えたかなと思います。

雰囲気は完全に「渡りの凍て地」でしたね。イヴェルカーナとか出てきそうでした。

景色も良い上に、ロープウェイなどに乗らずにふかふかの雪が楽しめるので、お財布にも優しい。

総じてすごくいい山でした。また行きたいと思います。

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